【イラストで学ぶリスクアセスメント】第181回 立体自動倉庫内での災害
2018.11.09
【安全スタッフ】
今回は、立体自動倉庫内〔以下「倉庫内」〕だけでなく、製造工場内で作業床の高さが20m以上の「極めて高い場所にある照明器具・水銀灯〔*1〕の保全作業などでの墜落災害」をテーマにします。
〔*1〕水銀灯は2020年に製造禁止になるので、寿命の長い「LED球」に交換。《ラック端部の固定はしごなどの状況》
水銀灯は梁下の高さ30mのラック〔荷物棚〕横のスタッカークレーンの走路・壁面の点検通路の真上に設置。倉庫入口側のラック端部には、幅50cmの背もたれのある固定はしごが、最上部まで垂直に設置してあり、ラック最上部には幅48cm〔アルミ足場板を2列〕の作業用通路はあるが、手すり・水平親綱ワイヤーは設置していない。また、ラック(幅3mで並列)間のスタッカークレーン走路の真上は、ラック端部から2.5mに水銀灯を設置。なお、ラック端部にベビーホイスト(19kg:つり上荷重180kg)〔以下「ホイスト」〕を設置し、水銀灯とLED球などは工具袋に収納し、荷揚げ・荷下ろしを行う。作業者は、職長A・ホイスト操作者B・水銀灯などの交換作業者C・Dの4人で、作業者は全員、胴ベルト型安全帯と保護帽を着用していた。…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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平成30年11月15日第2318号 掲載