【今週の注目資料】新規学卒就職者の離職状況(平成27年3月卒業者の状況)(厚生労働省)
2018.11.15
【労働新聞】
離職率高い宿泊・飲食業
平成27年3月に卒業した新規学卒就職者の就職後3年以内離職率は、大卒が31.8%、高卒が39.3%だった。前年3月の新規学卒就職者に比べ、大卒が0.4ポイント減、高卒が1.5ポイント減となっている。入社年次ごとの離職率は、大卒については、1年目が11.9%、2年目が10.4%、3年目が9.5%である。高卒は、同じ順で、18.2%、11.6%、9.6%だった。
産業別にみると、大卒で3年以内離職率が最も高かったのは、宿泊業・飲食サービス業の49.7%である。以下、教育・学習支援業46.2%、生活関連サービス業・娯楽業45.0%、医療、福祉37.8%、小売業37.7%と続く。高卒に関しては、高い順に、飲食業・宿泊サービス業63.2%、生活関連サービス業・娯楽業59.2%、教育・学習支援業56.5%、小売業48.8%、医療、福祉47.0%だった。
企業規模別では、大卒において、事業所規模1000人以上が24.2%に対し、100~499人31.9%、5~29人49.3%と、事業所の規模が小さいほど離職率が高かった。高卒も、1000人以上が25.3%、100~499人36.5%、5~29人55.9%と同様の傾向を示した。
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平成30年11月19日第3185号4面 掲載