【社労士が教える労災認定の境界線】第281回 日勤終了後に施設の犬を散歩してケガ
2018.12.10
【安全スタッフ】
災害のあらまし
特別養護老人ホームの職員Aが、日勤終了後、施設の大型犬のゴールデンレトリバー(以下、「犬」という)の散歩中、近くの公園入口で猫が犬の前を横切り、その際に犬が反応し駆け出した勢いで職員Aは、公園入口の溝に足を取られ門柱の角に左足膝蓋骨をぶつけ骨折した。
判断
当初「犬の散歩」は介護業務の付帯業務とは判断されず、また日勤終了後の散歩ということもあり、業務外と判断するのが相当とのことだった。しかし、犬は施設の介護サービスメニューの「セラピードッグ」としてパンフレットにも掲載されており、最終的に犬は「施設の資産」と判断され、業務上の災害として認定された。…
執筆:一般社団法人SRアップ21 大阪会 きたむら社会保険労務士事務所 代表 北村 庄司
◇SRアップ21:www.srup21.or.jp
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平成30年12月15日第2320号 掲載