【トップ&キーマンいんたびゅう】「健康が安全をつくる」と確信して
2018.12.10
【安全スタッフ】
大手総合建設会社の統括産業医として、社員と現場作業員の心身両面にわたる健康管理施策を推し進めている小橋正樹さん。「健康が安全をつくる」との確信のもと、メンタルヘルスに関しても綿密なデータ分析や現場の実態把握に基づく取組みを精力的に展開していきたいと語っている。
――現在、建設業ではメンタルヘルスへの対応が重要テーマになってきています。実情はどうなのでしょうか。
小橋 厚生労働省の平成29年の労働安全衛生調査によると、「過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1カ月以上休業した労働者が0.4%、退職者は0.3%」となっています。他の業界に比べ決して高い割合ではないのですが、これは1カ月以上休める制度のある企業での数値であって、建設業全体の多くを占める専門工事業者、協力業者には休業制度すらないところが多数あり、これはあくまでも私の推測ですが、メンタル面で不調に陥っている人は、もっと多いのではないかと思っています。…
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平成30年12月15日第2320号 掲載