【撲滅!職場のパワハラ】第22回 社内調査の留意点 控えたい高圧的態度 聞取りは淡々と公平に/岸田 鑑彦
2018.12.06
【労働新聞】
まずは社員の話を聞く
従業員から突然パワハラ相談があった場合、会社の反応で最も多いのは驚きで、他に「やはりあったか」「あるわけがない」「この相談者はいつも同じようなことをいっている」など、様ざまな感情を持つだろう。
相談を受けた会社の心構えとしては、どのような内容であれ、パワハラ相談であるという前提で対応することだ。これまで述べてきたとおり、パワハラに該当するか否かの線引きは非常に難しく、事案によって結論が変わり得る。明らかに該当しない事案もあるだろう。
ただ、パワハラ相談は、過去および現在にパワハラがあるか否かだけでなく、パワハラ相談を受けた際に適切に対応したか否かも問題になる。…
筆者:杜若経営法律事務所 弁護士 岸田 鑑彦
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平成30年12月10日第3188号10面 掲載