【事故防止 人の問題を考える】第51回 飲食店の労働災害を防止しよう①
2018.12.10
【安全スタッフ】
第一は、労災防止意識の向上
わが国の飲食店の労働災害は未だ増加傾向にあります。飲食店には、ファストフード、ファミリーレストラン、居酒屋、配達飲食サービスなどさまざまな業態があり、労働災害防止を推進するためには、それら業態の特性を踏まえる必要があります。
今回は、飲食店の代表的な業態それぞれについて、労働災害の特徴、安全教育のポイントなどをみていきます。
・労働災害は増加傾向
休業4日以上死傷災害(以下、死傷災害)の推移をみると、平成19年から平成29年の間、製造業は-26.3%、建設業は-27.1%と大幅に減少しましたが、逆に、飲食店は+16.4%と大幅に増加しています。
これまで飲食店の実態調査を行ってきましたが、事業場の多くは「お客さまのための安全」はあっても「働く人のための安全」はあまり見受けられませんでした。
また、飲食店ではアルバイトが非常に多いのも特徴です。…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成30年12月15日第2320号 掲載