【中小企業でも実現!働き方改革】第11回 一人ひとりに向き合う 誰もが制約あると考え/三平 和男

2018.12.13 【労働新聞】
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「パートだから」と固定観念持たない

 近年、性別や年齢、国籍、キャリアなどがそれぞれ異なる多様な人材を活かし、その能力を最大限に引き出すことを通じて、組織の活性化と成長につなげるというダイバーシティ経営に注目が集まっている。女性活躍の推進や高年齢者雇用などが該当する。実践するためには、長時間労働の是正といった働き方改革が欠かせず、法律上の要請も相まって、制度の導入を進める企業が多い。

 創造性や問題解決能力が増す一方、価値観も多様化するため、マネジメントは一層難しくなる。では、どのようにマネジメントしていけば良いのだろうか。

 第一に、労務管理が、集団管理から個別管理へと移行したことを認識するべきである。かつては、企業が終身雇用を保証する一方、労働者も長時間働き、企業の決めた職務に従事し、命じられた配転には応じるという状況の下、新卒で入り、同じようにジョブローテーションで仕事を経験しつつ同じように昇進していった。すなわち、均質な集団として管理することができた。

 しかし、中途採用が増え転職が一般化してかつてのような忠誠心を期待できなくなったり、…

筆者:社会保険労務士法人三平事務所 代表社員 三平 和男

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平成30年12月17日第3189号13面 掲載
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