【社労士が教える労災認定の境界線】第282回 上司らからパワハラを受けてうつ病に
2018.12.26
【安全スタッフ】
災害のあらまし
元労働者Aさんは、B会社を解雇された1年1カ月後に「うつ病」になったと主張。上司と先輩の2人から仕事を教えない、暴言を言われるなどのパワーハラスメント(以下、「パワハラ」)を約4カ月間繰り返し受け、「うつ病」となったので労災申請の依頼があった。
判断
Aさんは、大学の建築学科を卒業し、二級建築士を取得、建築設計会社に勤務しそれぞれ1~2年弱の勤務期間で入社と退社を約8年間で7社繰り返していた。B社には施工の管理者(見習)として中途採用された。入社して間もないので先輩と上司から業務の指示を受け、施工図作成など補助や現場管理者見習いとして勤務。先輩、上司から慣れない業務と性能の悪いパソコンしか与えられず、「お前はできない」「覚えが悪い」「年齢のわりに知らないことが多い」などを言われ人格を否定されたと主張した。…
執筆:一般社団法人SRアップ21 北海道会
社会保険労務士法人 安藤行政事務所 代表社員 安藤 壽建
◇SRアップ21:www.srup21.or.jp
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平成31年1月1日第2321号 掲載