【想いはせれば】第98回 「蟹工船」の工場医
2019.01.09
【安全スタッフ】
▶先程、東京芸術座公演・小林多喜二の「蟹工船」を観ました。今どき、昭和初期の左翼プロパガンダ劇でもあるまいにと思いつつ観劇しましたが、蟹工船に乗船していた船医(工場医)の仕事や立場のことに興味を引かれました。
この物語は、昭和のはじめのころ、北洋の冬の荒海で、採れたカニを船上で缶詰にする「蟹工船」に乗り込んでいる400人ほどの労働者たちの状態を劇にしたものです。粗悪な飯と長時間の重労働で身体を悪くしたり死亡する者が続出していました。この惨状に若い船医(工場医)が病人の休養や食事などの改善を蟹工船の工場長(船長)に訴えますが、…
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平成31年1月15日第2322号 掲載