【事故防止 人の問題を考える】第54回 「現場の安全12カ月」(4~6月)-春は新人教育、梅雨時期には自然の脅威を教える-
2019.01.28
【安全スタッフ】
暮れの爆発事故を教訓に
昨年の暮れ押し迫る12月16日、札幌市豊平区繁華街にある不動産仲介会社で、新品の消臭スプレー缶120本のガス抜き作業中、大爆発が発生しました。事務所の中で十分な換気をせず、大量の可燃性ガスを噴射し続け、部屋中に充満させ、その中で給湯器のスイッチを入れ、それが着火源となり、発生したものです。大爆発により不動産仲介会社は跡形もなくなり、隣の飲食店は、壁が落ち、2階の床が抜け、あわせて52人が重軽傷を負う大惨事となりました。
過去に例を見ない、信じられないような大惨事です。…
執筆:労働安全衛生総合研究所 建設安全研究グループ 部長 高木 元也
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平成31年2月1日第2323号 掲載