【社労士が教える労災認定の境界線】第285回 金属プレス作業を行う技能実習生が難聴
2019.02.12
【安全スタッフ】
災害のあらまし
外国人であるXは、技能実習生として来日後、金属プレス製品製造業を営むY社に雇用されて金属プレス作業に従事していた。XがY社で働き始めてからおよそ半年が経過したころ、プレス作業中のXがおもむろに右耳の難聴を訴え出した。併せてめまいや立ち眩みの症状も認められたため、専門医の診察を受けさせたところ、「右突発性難聴」と診断された。Xは、自身の難聴はプレス作業中に発生した騒音によるものであるとして、所轄の労働基準監督署に労災保険の各種給付を請求した。
判断
プレス作業中にある程度の騒音が発生していた事実は認められたが、騒音性難聴の認定基準を満たしていなかったため、…
執筆:一般社団法人SRアップ21 宮城会
FP&SR オフィスОNE 代表 中島 文之
◇SRアップ21:www.srup21.or.jp
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平成31年2月15日第2324号 掲載