【イラストで学ぶリスクアセスメント】第187回 ケーブルクレーンの災害
2019.02.25
【安全スタッフ】
今年も、はや弥生となり、3月6日は「啓蟄(けいちつ)で春近し。平成の時代も残りわずかとなりましたが、3月前半の未曾有の出来事は、「2011年3月11日の東日本大震災(M9.0)」です。日本は「世界一地震が多い国」なので、大災害の発生時に大切なのは、「自助・共助・公助」です。
今回は、「ケーブルクレーン」のつり荷が作業者に激突の災害」をテーマにします。〔つり荷の落下は、「連載:第182回」に記載〕
作業者につり荷が激突
《ケーブルクレーンの設置状況》(イラストA)
民家に近い深い谷間に、中規模の砂防ダム設置工事。床掘り用0.7㎥ドラグショベル(以下、「ショベル」という)は、葛折(つづらおり)の急勾配通路で入場させ、谷の両側に設置した「ケーブルクレーン」で、資機材(型枠材など)と生コンクリートを運搬することとした。
まず、ショベルで床掘りを行い、基礎コンクリートは…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
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平成31年3月1日第2325号 掲載