【短期集中連載】安全維持のためのダイバーシティマネジメント 第2回 年上部下とのコミュニケーション/山越 薫

2019.03.12 【安全スタッフ】
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年長者には注意しづらいもの

 人手不足で企業では高齢者の活躍が期待されている。職場では、中途入社の増加や定年延長などの影響で、年上の人が部下となることも増えてきた。年下の上司にとっては、年上の人が不安全行動を行っていても、関係性を気にして注意しにくいという問題がある。今号では、相手に心の壁を生じさせないコミュニケーション方法を紹介。相手が受け入れやすい言葉で伝え、話しやすい雰囲気づくりをするのがポイントという。

世代が違うと新しいアイデアが

 いまや日本のどの企業を訪れても、人手が足りない…という悲鳴に近い声が聞こえてきます。特に最近の現場では、年齢と職位の関係性が逆転するような職場も増えています。比較的若い年齢層の上司の下にベテランの社員が配置されることもあります。中途社員として入ってきた年上の方を若手が教育することもあります。

 世代を超えて職場の問題を話し合うダイバーシティ(ダイバーシティは第1回目でもお伝えしたように性差や人種という問題のみならず、価値観や働き方の異なる互いの理解を含め、あらゆる多様性を受け入れ、産業競争力を高めていくために必要な考え方です)を実施するために、職場の心の壁を断ち切るようなコミュニケーションの質を高めるヒントを今回はお伝えします。…

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平成31年3月15日第2326号 掲載
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