【人事学望見】第1188回 広がるパワーハラスメント 新入社員を徹底的にいびり倒す
2019.03.28
【労働新聞】
一昨年3月に発表された働き方改革実行計画では、「職場のパワーハラスメント防止を強化するため、政府は労使関係者を交えた場で対策の検討を行う」と、身も蓋もないような文言ではあるが、パワハラ防止が働き方改革の重要な課題としている。今さらながらだが一端を以下に。
耐えられず自殺の悲劇が
高卒の新入社員が言葉によるパワハラを受けて悩んだ末に自殺するという悲惨な結末を迎えた暁産業ほか事件(福井地判平26・11・28)を紹介しよう。新入社員が挫折に至る経緯は、もって他山の石としたい事案である。
事件のあらまし
Aは、平成22年3月に高校を卒業し、翌4月に消防設備の保守点検等を主事業とするY1社に入社した。直属の上司Y2がOJTに当たったが、Aの覚えが悪く、仕事上の失敗も多いとして、自分が注意したことは必ず手帳に書いてノートに書き写すよう指導していた。…
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平成31年4月1日第3203号12面 掲載