【産業カウンセリングの現場から】第178回 心の生活習慣病(心身症)予防に向け/下平 久美子
2019.04.25
【安全スタッフ】
交流分析(TA)とは
36年間、人間性心理学「交流分析」を活用し企業の「コミュニケーション研修」「メンタルヘルス」「リーダー育成」「カウンセリング」に取り組んでまいりました。
「心身症」治療の3本柱は、交流分析・自律訓練法・認知行動療法です。交流分析は「TRANSACTIONALANALYSIS」の頭文字から世界では「TA」と呼ばれています。「TRANSACTION」は、「やりとり」。「ANALYSIS」は「分析」のことで、日本で「交流分析」と訳しました。心理療法のみならず、コミュニケーション心理学として「学校教育」「社会人教育」にも活用されています。
TAのゴールは「自律性の獲得」
人間ほど、養育者や社会・時代の影響を受ける動物はいません。犬や猫は、日本語を話したり、お箸を使って食事をするようにはなりませんね。人間の心=脳は極めて未成熟な状態で生まれ、家庭や社会での経験からさまざまな情報をインプットして成長します。心は「感情・思考・行動」の総合体ですが、生まれた時代や国や家庭の影響を受けて、人それぞれの感じ方・考え方・行動の仕方を持っています。他からの影響によって…
執筆:特定非営利活動法人 日本交流分析協会 理事長・TA心理カウンセラー
株式会社リファイン 代表取締役・鎌倉市教育委員会
下平 久美子
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2019年5月1日第2329号 掲載