【想いはせれば】第106回 「魔の時間午前4時」
2019.05.09
【安全スタッフ】
▶あのころ(昭和30年代)、工場では午前4時前後は魔の時間でした。生産設備の運転事故や労災事故は、この時間帯の発生割合が飛び抜けて多くなっていました(当時は5日間ごとにシフトが替わる3班3交替)。
冬の3直の4日目の朝、隣の職場から「手を貸して」と、トラブル処理の要請がありました。作業者がバルブ操作を間違えて、硬化油脂約4トンが流出し、側溝から下流のスキマーまで、50mにわたって硬化油脂が白く固まって溝を埋めていました。バケツや5ガロン缶を総動員して懸命に回収に当たり、2時間ほどで加熱槽への回収作業が終わり、無事に次の直に引き継ぎがなされました。
▶バルブ操作を間違えて油を流出させた当人は30代半ばのベテランで、…
筆者:セフテイレビュー 代表 末松 清志
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2019年5月15日第2330号 掲載