【事故防止 人の問題を考える】第62回 製造業の「墜落・転落」と「飛来・落下」④
2019.05.27
【安全スタッフ】
物を落下させない方法を考える
②飛来・落下災害
飛来・落下災害では、鉄板、パイプ、H形鋼、金属部品、金属製品、ダンボール、パレット、冷凍食品、ハンマー(破片)などが落下したり飛散したりして、それが手、足などの身体の一部に当たり、労働災害が発生しています。
その発生状況は、(1)手に持っていたもの(持とうとしたもの)を誤って落下させる、(2)積荷、積んだパレットなどが崩れて(崩してしまい)落下する、(3)クレーン作業中につり荷が落下する、(4)作業中に破片、鉄粉、鉄くずが飛散するなど、大きく4つが挙げられます。
このうち(1)について、その原因には、持っていたものが重いから、滑りやすいから、持ちにくいから、しっかりと持っていなかったから、持つ体勢が悪かったから、うっかりしていたからなどが挙げられます。
また、…
執筆:労働安全衛生総合研究所 安全研究領域長 高木 元也
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2019年6月1日第2331号 掲載