【ぶれい考】企業年金のガバナンス/谷川 和生
2012.04.09
【労働新聞】
受託機関の不祥事から、企業年金の運営についても様ざまな指摘がされている。こうした中、国民年金、厚生年金に次いで、年金の3階部分を構成するとされる企業年金のガバナンスの課題は次の4点に集約できる。
まず1点目は、資産運用の適正確保の課題である。運用に当たっては、どの金融商品にどういう割合で年金資産を預託するかの具体的なプランを策定した上で、ターゲットとする金利水準を定め、それを実現していくことが必要になる。その際、一般に金利の相対的に高いものは危険も比例して大きいことを念頭に、資産の安全を確保することも必要である。…
筆者:㈱東芝 顧問 谷川 和生
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平成24年4月9日第2868号5面 掲載