【ぶれい考】キャリア採用の勧め/谷川 和生
2012.06.11
【労働新聞】
来年3月に卒業予定の新規学卒者の求職・採用活動がスタートした。今年3月の就職実績は幾分改善したことから、このトレンドの継続が期待されている。
ご案内のとおり、わが国における大規模企業の採用活動は新規学卒者を中心とするものである。1年間かけて採用活動を行い、4月1日にこれらの方々を迎え入れ、時には数年間に及ぶオリエンテーション(導入教育)を準備し、それぞれの企業の持つ風土・DNAを理解してもらい、一人前の組織メンバーに育成するというやり方である。
これに反して、キャリア採用、すなわち学校教育終了後、当該企業以外での就業経験(単数、複数にこだわらず)を持った方々を採用するというリクルートの形態は、徐々に増えてはいるものの、メジャーな採用方法という認識が今ひとつである。…
筆者:㈱東芝 顧問 谷川 和生
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平成24年6月11日第2876号5面 掲載