【ぶれい考】アクティブリスニング/谷川 和生
2012.11.12
【労働新聞】
アクティブリスニングの効用についてはご承知の方も多い。この言葉は意訳して、「積極的傾聴」とされている。相手の話していることの文字面のみでなく、心理的な気づきを内面から積極的に引き出しながら、真意を把握するよう努めることがアクティブリスニングであることからして、当を得た訳語と考えられる。
アクティブリスニングは、職場の心の健康づくりへの手法としてまず意識された。不幸にして心の健康を害した社員の方がいる場合、相手の気持ちに寄り添いながら解決への糸口を見い出すため、職場の健康増進に携わる医師をはじめとした医療スタッフが、その方に接する上での必要なスキルとして認識されたのである。…
筆者:㈱東芝 顧問 谷川 和生
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平成24年11月12日第2896号5面 掲載