【イラストで学ぶリスクアセスメント】第195回 不適切なフック掛けの災害
2019.06.25
【安全スタッフ】
2019年2月から、高所作業では長年使用されていた安全帯の名称が、「墜落制止用器具」に変更されました。適格な墜落制止用器具でも、フックなどを不適正な方法で使用すれば危険です。今回は、高さ2m以上の作業床で「不適正なフック掛けなどによる複数の災害」をテーマにします。
振り子状態で壁面に激突
『墜落制止用器具の選定と適正な使い方』
①ベルトのバックルは確実に連結、②肩ベルト・腿ベルトおよび胸ベルトは緩みがないように締める(D環の位置は肩甲骨のほぼ中央)、③胴ベルト型は腰骨のところでしっかりと締める、④胴ベルト型の場合、D環あるいは巻取り器の位置は身体の斜め後にくるように装着、⑤フックの取付け位置によって適切なランヤードを選択〔腰より高い位置にフックを掛ける作業の場合、足元にフックを掛ける方法は、落下距離が大きくなるのでお勧めできません〕、⑥ランヤードは鋭い角に触れないようにする、⑦フックはできるだけ高い位置の堅固な構造物に取り付ける、⑧ランヤードのフックは、墜落したとき振り子状態になって…
執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
2019年7月1日第2333号 掲載