【人事学望見】第875回 不景気風吹く人材ビジネス 人気の紹介予定派遣もかげりが

2012.08.13 【労働新聞】
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めがね違いだけを注意!

 労働者派遣法は、多様な就労構造の実現を求める産業界の要望に応えて施行されたものだが、臨時的・一時的活用とされあくまでも正規雇用の代替労働力としての役割という位置付けだった。ただ、紹介予定派遣だけは異質といっていい。

改正法施行で日和見続く

 紹介予定の文字が示すとおり、派遣元業者は、労働者派遣業と職業紹介業の許可を必要としている。

 「紹介予定派遣が登場したときは、わが意を得たり、と思ったのだが、期待どおりの成果を上げていないようだな」

 長峰産業は、雑貨の輸入・卸を主たる事業としており、人材頼りの労働集約性が強い業態である。その採用担当責任者である青木人事課長が、統計資料をみながらクビを傾げていた。

 「何か異変をみつけましたか?」

 青木の右腕として自他共に認められている坂本係長が、青木のつぶやきを聞いて声をかけた。…

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平成24年8月13日第2884号12面 掲載
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