【想いはせれば】第110回 ハイテクのブラックボックス
2019.07.09
【安全スタッフ】
▶今から25年前の1994年4月26日午後8時16分ころ、台北発の中華航空のエアバス140便が名古屋空港滑走路にILS(計器着陸方式)で進入中、着陸に失敗し、滑走路脇に墜落して飛散炎上。乗員・乗客264人が死亡し、残り7人も重傷を負うという、昭和60年の日航ジャンボ機墜落事故に次ぐ大惨事となりました。
この航空機は最新鋭の機器を設置したハイテク機で、飛行中はコンピューターによる自動操縦で、着陸の際も技術的には自動着陸が可能となっていました。
当時、事故機は着陸するために空港に進入していましたが、コースから上にそれたため、修正しようとした操縦室内の操作と、コンピューターの自動制御装置の操作が交錯して混乱し、最終的に機体が失速状態となって墜落したものです。…
執筆:セフテイレビュー代表 末松 清志
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2019年7月15日第2334号 掲載