【送検事例】実態見て派遣先の責任を問う
2019.07.09
【安全スタッフ】
福岡中央労働基準監督署は、雑居ビルの解体工事現場で起きた墜落死亡事故について、解体工事を請け負っていた法人と、同社で現場の職長を担っていた両人を労働安全衛生法違反の容疑で福岡地検に書類送検した。ビルの5階から墜落して死亡した労働者は被疑者の労働者ではなかったが、実態は派遣だったとみて、派遣先の法人と現場で安全管理を任されていた職長の法的責任を問うたもの。(R1・6・10)
事件の概要
同労基署の調べによると、平成29年2月21日、ビルの5階でガスバーナーを使って鉄骨の溶断作業に従事していた労働者(45歳)が、その場所から墜落して死亡した。労働者に安全帯を使用させるために必要だった親綱など有効な設備を設けていなかった疑い。…
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2019年7月15日第2334号 掲載