【いただきまぁす】和蜂の蜂蜜、味の秘密/中山 美鈴
2012.10.08
【労働新聞】
厚切りのパンをややこんがり焦げ目がつくくらいにトーストし、バターがきれいに溶けた上から薄く蜂蜜を塗る、これが私の好きな食べ方で、さらに和蜂の蜂蜜ならばもうこの上なしなのです。
蜂蜜は、野山の花の蜜を集めてくる蜜蜂たちの働きのみでできる、人類が知る最古の天然甘味料。レンゲやみかんなど単一の花の蜜を取る西洋蜂に対して、和蜂は椎や樫、梅、栃、栗、そばなどの小さな花を好み、季節ごとに咲くさまざまな花の蜜を採ります。いろいろな味が複雑に融合し、その百花の香りと凝縮された甘さにはなんともいえない深みがあります。…
筆者:食文化研究家 中山 美鈴
この記事の全文は、労働新聞の定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら
この連載を見る:
平成24年10月8日第2892号7面 掲載