【経営労務とコンプライアンス】第6回 人材マネジメント(2) 適材が困難を克服 組織労働の戦略化へ/大野 実
2012.08.13
【労働新聞】
意思疎通が不可欠に
1 人材処遇制度
人材処遇制度の基本は、役割制度、評価制度および報酬制度の3つから構成される。これらは、役割=「職務(分担業務)+職位(組織上の地位・権限)」を付与した人材を組織に配置して、達成成果を評価し、その評価に基づいた対価(報酬)を支給するというシンプルなものだ。
機能的にはシンプルであるべき制度も、既得権益や人間の感情、欲求などが絡みつくことによって極めて複雑な問題が生じるので、常に原点に返って運営することが重要になる。これら3つの制度は、パラダイムの転換をするような経営環境激変の時期に当たっては、設定した経営目標の達成手段として、相互に有機的にリンクして設計することが極めて重要となる。…
筆者:社会保険労務士法人 大野事務所 代表社員 大野 実
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平成24年8月13日第2884号10面 掲載