【同一労働同一賃金を踏まえた諸手当・福利厚生】第4回 個別の待遇差における裁判例① 本給は「働き方」重視 登用制度の有無も争点に/可児 俊信
2019.07.18
【労働新聞】
資格等級の設定は困難
前回みたように正規従業員と非正規従業員の待遇差を不合理とみる判決・判例は増える傾向にある。ここでは、さらに踏み込んだ判決を取り上げる。
本年2月の「メトロコマース事件」高裁判決では、非正規従業員には退職金が支給されないことが不合理とされた。さらに昨年の「ハマキョウレックス事件」最高裁判決では不合理ではないとされた非正規従業員への住宅手当の不支給もこの判決では不合理とされた。…
筆者:千葉商科大学 会計大学院 教授 可児 俊信
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令和元年7月22日第3218号10面 掲載