【ドキュメント!中小企業奮闘記―成果あがる経営・組織改善とは―】第5回 マネジメント混迷の真因 方針対立が改革阻む 維持・強化か構造変革か/菊谷 寛之
2012.02.13
【労働新聞】
時給社員への切替えを
これから数回にわたって、東海地方N市で新聞販売業を営む社員160人のN社を取り上げる。同社とは15年来の付き合いで、賃金制度や勤務体制のご相談にたびたび応じてきた。
N社の取締役総務部長から、「折込チラシの依頼が急減している!」という相談があったのは、リーマン・ショック翌年の2009年1月のことだった。
本題に入る前に、新聞配達業について簡単に触れておこう。
多くの新聞販売店は、例えば朝日や読売などの特定紙を配達するいわゆる「専売店」である。それに対しN社は、朝・毎・読・日経等の全国紙と地元紙を一手に扱い、協定テリトリー内では無競争で新聞を販売できる「合売店」であった。
ほとんどの専売店は、契約社員や時給のアルバイトが配達の仕事を行う。厳しい競争にさらされるなか、多数の正社員を抱えることは難しいからだ。…
筆者:㈱プライムコンサルタント(www.primec.co.jp) 代表 菊谷 寛之
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平成24年2月13日第2860号13面 掲載