【ドキュメント!中小企業奮闘記―成果あがる経営・組織改善とは―】第15回 経営を阻む「溝」を越えるには 現実直視し柔軟な修正 ニーズに共鳴する志持つ/菊谷 寛之
2012.04.23
【労働新聞】
制約条件に管理を集中
これまで3回にわたり、役割を基準とするZ社(300人)の新人事制度をみてきた。役割を基準とする人事制度は、経営目的を追求する組織のインフラとしての機能が期待される。それは経営の意思に基づいて人が働きやすい状況をつくる。
もとより人事制度それ自体には目的を達成する力などない。目的を達成するのは経営の意思と人の働きである。今回は、人の働きを促す「経営の意思」について考えてみたい。
前に、筆者は経営という仕事を「VSOP」という4文字に表した(連載第3回)。
V=ビジョン…会社の目的と使命、方向性を明らかにする
S=戦略…経営目標を設定し、経営資源を配分・活用する
O=組織…人と仕事を組織化し、人に成果をあげさせる
P=利益…投資に必要な利益を実現し、企業を存続させる
経営者はこの4領域を順につなげていく意識的な行動をとる必要がある。筆者はこれを「経営目標管理」と呼んでいる。…
筆者:㈱プライムコンサルタント(www.primec.co.jp) 代表 菊谷 寛之
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平成24年4月23日第2870号13面 掲載