【ドキュメント!中小企業奮闘記―成果あがる経営・組織改善とは―】第19回 問題の「全体」をとらえる 現象洗い出し起点探る 構図描いて因果関係を整理/菊谷 寛之
2012.05.28
【労働新聞】
たたき台完成も不安が
U社は連載第2回で取り上げたH車系のディーラーである。社員20人という小企業だが、「人の働き」について組織的な悩みを深めた典型的なケースとして再度取り上げる。
U社では、早期の事業承継を望む社長の意向を汲み、幹部・リーダー層を中心として次世代が承継すべき事業のコンセプトや戦略ストーリー、収支計画などを描くプロジェクトを進めてきた。
ようやく経営計画書のたたき台ができた頃のことである。「会社を経営するのは実に大変ですね。とても我われにやり切れるとは思えません」と、これから事業を承継するはずのジュニアが筆者にポツリと漏らした。
正直な気持ちだったのだろう。しかし一人ではできそうにないことでも、皆で力を合わせてできるようにするのが、経営の工夫というものである。皆で作り上げてきた経営計画書をやり切らねば、事業の承継も頓挫する。…
筆者:㈱プライムコンサルタント(www.primec.co.jp) 代表 菊谷 寛之
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平成24年5月28日第2874号13面 掲載