【ドキュメント!中小企業奮闘記―成果あがる経営・組織改善とは―】第22回 仕事の本質―新たな現実・未来をつくる システム全体の理解を 個々人が強い潜在力持つ/菊谷 寛之
2012.06.18
【労働新聞】
全員が問題の当事者
これまで人の働きを阻害する組織的な要因と、その対処方法について、典型的な事例を取り上げてきた。もとより組織が抱える問題は多種多様であり、対処方法もそれぞれ異なる。
しかしすべての組織に共通することが1つある。それは多くの「問題」は会社という1つのシステムの中でお互いにつながり合っているということだ。
問題を誰かのせいにして済ませることはできず、経営者も社員も、お互いが問題を生み出している当事者なのである。そして誰もが、ある種の「物の見方」にとらわれることを免れない。
例えば経営者に社員の意欲が低いようにみえるのは、経営者が人材活用に冷淡・無関心だからかもしれない。社員に経営者が無責任にみえるのは、社員が現実を直視せず、責任を果たそうとしないからかもしれない。
会社の業績低下は、景気のせいなどではなく、市場の真のニーズをみようとしない組織的な学習障害が原因かもしれない。…
筆者:㈱プライムコンサルタント(www.primec.co.jp) 代表 菊谷 寛之
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平成24年6月18日第2877号13面 掲載