【事故防止 人の問題を考える】第67回 危険感受性を向上させる(2)-見て、感じて、イメージを膨らませる-
2019.08.09
【安全スタッフ】
OJT教育がうまくいっていない
最近、OJT教育で若者が、危険が分からずベテランの技をうまく習得できないことにより、被災する事例が見受けられます。
例えば、配管バルブを開ける場合、配管の残圧なしを確認し、開ける瞬間は万が一に備えバルブの正面に立たない。それを教わっていないと、ベテランがバルブ脇に立つ理由が理解できません。一人作業で、バルブの正面に立って回してしまい、残圧により噴き出した高熱水に被災する災害が発生しています。
また、グラインダー作業では、反発しても大丈夫な体勢をとることが重要です。ベテランは経験からその体勢をとれますが、ベテランの作業を見よう見まねの若者は、身体の安定を優先させ、そのような体勢がとれず、グラインダーの反発により被災しています。
このような危険を座学でしっかり教えることが必要です。…
執筆:労働安全衛生総合研究所 安全研究領域長 高木 元也
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2019年8月15日第2336号 掲載