【中国進出企業 労務管理ガイド】第16回 転職制限条項の利用方法 当初規定に盛り込む 対象者の判断時期留保権/曾我 貴志
2012.05.07
【労働新聞】
当初規定か事後規定か
前号で転職制限条項の効用と限界を述べたが、本号においては転職制限条項の具体的な利用方法について紹介する。
転職制限条項を置く契約としては労働契約、労働契約締結時の別途合意、労働契約後の別途合意という3種類が考えられる。このうち、前二者は条項を記載する文書が同一か否かという違いのみなので、結局、転職制限条項の設定時点が労働契約締結時なのか(「当初規定」)、労働契約締結後なのか(「事後規定」)、という2種類に大別することができる。
以下、当該2種類についてその得失を勘案しながら具体的対応策を検討する。…
筆者:曾我法律事務所 弁護士 曾我 貴志
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平成24年5月7日第2871号5面 掲載