【高齢者を活性化する役割・実績給】第15回 実績給と実力評価 “あるべき姿”まとめる 誰もが納得できる表現で/梅本 迪夫
2012.10.22
【労働新聞】
期待する行動・態度から
1 実力評価基準の作成方法
自律型実績給は前号で説明した「実績評価」と「実力評価」により決定される。今号では実力評価について説明する。
実力評価とは、目標達成過程で発揮した実力(成果実現能力)を、行動態度評価基準により評価することをいう。行動態度評価基準とは、企業がその理念・経営ビジョン実現のために従業員に求める期待要件で、職能資格ごとに求められる能力・行動態度とそのレベルである。企業理念に基づき演繹的に設定されるので、バリュー評価といわれる。
コンピテンシー評価が、組織・集団に現在いる優秀者、高業績を誇るハイパフォーマーの行動実績から能力・行動態度を帰納的に作成するのに対し、バリュー評価は企業が求める演繹的な行動態度基準であり、現実の従業員の存在は関係ない。…
筆者:梅本人事総合コンサルティング 代表 梅本 迪夫
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平成24年10月22日第2893号13面 掲載