【新任担当者のための基礎から学ぶ労働法】第31回 パートタイム労働法②―労働実態に応じた規制― 差別的取扱いの禁止も “通常の労働者”と同視で/仁野 直樹
2012.08.27
【労働新聞】
前回触れたとおり、パートタイム労働法は、パートタイム労働者と正社員との待遇の違いに着目して規制を行おうとする法であるが、パートタイム労働者の労働実態は多様であるため、規制内容もこれに応じた場合分けがなされている。今回は、こうした場合分けがされている部分について重点的に解説する。
事例
A社は事業所が販売店1店舗のみであり異動や配転等はない。同販売店に雇用されている販売員の中にフルタイムで勤務する正社員Bと無期契約のパートタイム労働者Cがおり、BとCでは与えられている権限や責任は同程度であるが、在庫管理や販売を任されている商品の品目・範囲が異なっている。…
筆者:石嵜・山中総合法律事務所 弁護士 仁野 直樹
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平成24年8月27日第2886号11面 掲載