【働き方改革 悩める管理職への“道具術”】第9回 手間取業務と残業のスリム化(4) 部下から効率化案を 現状把握に7つの着眼点/金津 健治
2019.08.29
【労働新聞】
出発点
無駄のすべて見通せず
残業の規制で働く時間が限られるため、仕事減らしの業務効率化を優先する企業が少なくないが、効率化にまつわる2つの壁には注意してほしい。
1つは権限の壁だ。管理職とはいえ、すべての効率化案を決められるわけではない。たとえば、規模300人の産業機械メーカーでは、その点に配慮して管理職研修を実施した。業務効率化に関するアイデアを「課長判断で実施可能なもの」と「部長以上の承認が必要なもの」とに分けてピックアップしてもらい、研修後には上申して審議してもらった。
もう1つは、業務の現状把握の壁である。どんなに有能な課長であっても、部下の仕事のすべての無駄を把握できるわけではない。そこで、係長級や主任級の部下に対し、効率化に関する問題解決のアイデアに気付く見方を教える。「7つの業務効率化の着眼点」を伝授してもらいたい。…
筆者:マネジメントユースウェア研究所 代表 金津 健治
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令和元年9月2日第3223号13面 掲載