【社労士が教える労災認定の境界線】第299回 墓誌取り外し作業中に肩を痛める
2019.09.26
【安全スタッフ】
災害のあらまし
K氏(71歳)は、霊園墓所内に設置済みの墓誌(約80~100kg)の取り外し作業中に、両肩に強い痛みを感じた。当初は筋肉痛だと考え、続けて軽作業に従事した。その後他の病気での入院期間をはさみ3カ月後になっても痛みが治まらなかった。以前、首のヘルニアを患ったこともあり、その影響だろうと思っていたが、ほどなく肩の検査をして初めて受傷に気が付いた。
判断
医師から、上肢作業者が業務により上肢を過度に使用した結果発症したと考えられるとの指摘があり、その当時の状況から業務上と判断された。…
執筆:一般社団法人SRアップ21 北海道会
サッポロ労務行政事務所 所長 和田 繁彦
◇SRアップ21:www.srup21.or.jp
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2019年10月1日第2339号 掲載