【同一労働同一賃金を踏まえた諸手当・福利厚生】第14回 退職金制度の導入② ポイント制は適さず 中退共は事務負担少ない/可児 俊信
2019.10.10
【労働新聞】
長短併せ持つ確定給付
多種多様な退職一時金制度のうち、もっとも一般的な給付算定式は、給与比例方式である。「退職時点での基本給月額×勤続年数(に応じた係数)×退職事由係数」が多く使われている。この算定式では、給与の多寡も退職金に影響することになる。
ポイント制は、従業員の毎年の働きぶりを退職金額に反映する「成果主義型」の算定式である。毎年の勤続だけでなく成果や人事評価、等級などの働きぶりをポイント化し、毎年累積していく。給付算定式は、「退職時点での累積ポイント数×ポイント単価×退職事由係数」である。しかし、非正規従業員は人事評価が精緻に行われることは少ないため…
筆者:千葉商科大学会計大学院教授 可児 俊信
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令和元年10月14日第3228号10面 掲載