【本当に役立つ!こころの耳】第110回 事例紹介 仕事の質から公務起因性が認められた判例
2019.11.12
【安全スタッフ】
今回、紹介する事例は、「過重労働による女性看護師のくも膜下出血による死亡の裁判事例(事例2-1)」です。
業務の過重性の判断を、長時間労働などの「仕事の量」だけではなく、交代勤務や業務内容など「仕事の質」など当該労働者の具体的な勤務実態を検討したうえで、総合的な観点から行われた判例です。1999年に厚生労働省が初めて「心理的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針」を示してからこのような考え方が広まっていった初期の判例でもあります。
11月は「過労死等防止啓発月間」です。その一環として厚生労働省では「過労死等防止対策推進シンポジウム」を行うほか、著しい過重労働や悪質な賃金不払残業などの撲滅に向けた重点的な監督指導や、一般の方からの労働に関する相談を無料で受け付ける「過重労働解消相談ダイヤル」などの「過重労働解消キャンペーン」を実施しています。…
執筆:(一社)日本産業カウンセラー協会
こころの耳ポータルサイト運営事務局 事務局長 石見 忠士
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2019年11月15日第2342号 掲載