【同一労働同一賃金を踏まえた諸手当・福利厚生】第20回 パートの待遇改善事例② 給与体系含め点検を 実態が勤続給の場合も/可児 俊信
2019.11.21
【労働新聞】
目的から必要性の判断
前回に引続き、ネット通販を行う企業の改善事例を紹介する。
慶弔休暇は正規従業員のみ付与され、結婚休暇で5日、父母の死亡で7日とされていた。「同一労働同一賃金ガイドライン」では「働き方」の差にかかわらず、正規・非正規で同一にすべきとしているが、勤務日数の少ない非正規従業員は休日の振替を活用し、慶弔休暇を確保しても問題ないとしている。
先の夏季・冬季休暇でも同じ問題があるが、特別休暇の取得を広く認めると出勤日数が少なくなり、事業所でのシフト組みに支障が出ることが懸念された。よって…
筆者:千葉商科大学会計大学院教授 可児 俊信
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令和元年11月25日第3234号10面 掲載