【働き方改革 悩める管理職への“道具術”】第21回 意欲を保つ動機付け手法(上) 効用気付く一言を 仕事・目標の割振り時 4視点で事前準備し/金津 健治
2019.11.28
【労働新聞】
出発点
要求だけでは不満募る
ある管理職から、以下のような悩みを聞かされたことがある。「上からの働き方改革の要請が強く、現在は手早く仕事を進めざるを得ません。昔は丁寧に仕事の重要性を説き、そのうえで部下へ指示することに努めていましたが、今は納期とアウトプットを指示するだけです。部下の不満そうな顔をみるのはつらいのですが、仕方がありません」。
この発言から伝わってくるのは、「仕事を割り振る機会を部下の動機付けに生かしたい」との強い思いだ。筆者の経験では、熱心な管理職ほど同様の悩みを抱えている。
今回は、働き方改革と両立して迅速に動機付けを図る手法として、仕事を任せる際に一言添える動機付け法=「仕事・目標の意味付けシート」(別表)を紹介したい。筆者が中堅の食品メーカーで数年間、管理職研修を重ねた結果、ツール化したものである。具体的には、あらかじめ部下へ伝える“動機付けの言葉”を整理しておき、仕事を割り振る際は口頭で伝えるだけで済ませるものだ。…
筆者:マネジメントユースウェア研究所 代表 金津 健治
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令和元年12月2日第3235号13面 掲載