【働き方改革 悩める管理職への“道具術”】第22回 意欲を保つ動機付け手法(下) 変化知り資源活かす 予期せぬ出来事を転機へ/金津 健治
2019.12.05
【労働新聞】
出発点
高ストレスが停滞招く
社員の働きやすい職場をつくることは大切だが、その働きやすさを打ち壊す出来事に遭遇することもある。不本意な配置転換や肉親の死などだ。これらライフイベント(人生の出来事)は、厚労省もストレス度合いが高いとホームページで警鐘を鳴らしている。
具体的な対処法を教えてほしい、とある精密機器メーカーから依頼された。「東京工場から九州工場に赴任したBさんが、再転勤の見込みはない、東京には戻れない、と嘆いている。上司のA課長がどう指導すべきか悩んでいるので、助言してもらいたい」。
このような晴天の霹靂に遭遇した人材を救う考え方として、転機の理論がある(『「選職社会」転機を活かせ』ナンシー・K・シュロスバーグ著、武田圭太、立野了嗣監訳、日本マンパワー出版)。筆者がこの理論に基づいて指導ツール(別表)を考案し、研修で紹介したところ、「突破口になる」と好意的に受け止められた。今回はそのシートを紹介したい。…
筆者:マネジメントユースウェア研究所 代表 金津 健治
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令和元年12月9日第3236号13面 掲載