【イラストで学ぶリスクアセスメント】第208回 無防護な状態での脚立の災害

2020.01.10 【安全スタッフ】
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 これからの2カ月間は1年で一番寒い季節です。雪が降っても溶けない、溶けても路面などが濡れている状態が多い。特に、「凍結・濡れて滑りやすい場所」は、屋外の金属製マンホール・グレーチング、出入口の床タイル・階段、研磨仕上げの石材床、傾斜したアスファルト舗装などです。「転倒防止対策」は、①滑りづらい靴を履く、②足元を良く見て歩く、③ハンズフリーで、靴底全体で踏みつけるようにして小幅で歩くなどです。

 今回のテーマは、「危険回避の行動ができない状態で、脚立が転倒した災害2事例」にします。これらは、「危険性の高い(ハイリスク)不適正な使用方法」が、身近で多数散見されます。

《「踏台と脚立」の違い》
 「踏台」〔図1〕とは、天板〔図2〕の高さが80cm未満で安全に乗れる天板の広さがあり、主に家庭で使用するものを言う。天板の高さが80cm以上でも上わくが付いていれば、踏台と呼ぶことがある。…

執筆:中野労働安全コンサルタント事務所 所長 中災防安全衛生エキスパート 中野 洋一

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2020年1月15日第2346号 掲載
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