【送検事例】杭穴への墜落防止措置怠る
2020.01.28
【安全スタッフ】
千葉労働基準監督署は、杭穴に覆いを設けるなど危険防止の措置を講じなかったとして、建設会社と同社職長を安衛法違反の疑いで千葉地検に書類送検した。解体工事現場で杭を抜き出した際に、杭に付着していた土が剥がれ、労働者に落下する労働災害が発生した。その衝撃で労働者は杭穴に頭から墜落し、散布されていた水が底に溜まっていたため、溺死した。(R1・11・21)
事件の概要
事故は平成30年6月13日、施設解体工事現場で発生。直径1.3m、深さ4.25mの杭穴の付近で杭抜き作業を労働者に行わせていた。作業前に水を用いて杭穴付近の地面を柔らかい状態にさせていたため、陥没の恐れがあった。杭穴は2つあり、その間の距離は10cm程度だった。
作業のため労働者が2つの杭穴の中間にいたところ、…
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2020年2月1日第2347号 掲載