【事故防止 人の問題を考える】第77回 リスクを熟知する人を育てるには
2020.01.28
【安全スタッフ】
用心深く災害発生を疑う目を
前回は、リスクを熟知した人が、現場のリスクを洗い出そうとする人を教育することが重要になるという話をしました。では、リスクを熟知した人とはどのような人で、どうしたらリスクを熟知した人を生み出せるのでしょうか?
現場に潜むリスクは多種多様です。それらを一つひとつ丹念に洗い出せる人はそうはいません。
このため、優先順位をつける。すなわち、重篤な災害を優先するのです。
今発生している重篤な災害はほとんどが繰り返し災害ですので、過去の痛ましい重篤な労働災害を十分に理解すれば、ほとんどの重篤な災害をカバーすることができます。
過去の労働災害を学び、「どうしてこのような労働災害が多発するのか」という問題意識を持ち、現場でそれが発生する作業を行っているとき、「労働災害が起きないか」と作業に疑いの目を向けつつ、用心深くなる気持ちが自然と湧き上がってこなければなりません。…
執筆:労働安全衛生総合研究所 安全研究領域長 高木 元也
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2020年2月1日第2347号 掲載