【日本に馴染む職務型人事賃金制度】第4回 普及拡大の実態(下) 純然たる制度増加中 新規導入では圧倒的優勢/加藤 守和
2020.01.30
【労働新聞】
反映度合いに濃淡あり
日本企業において、職務型制度は確実に普及が進んでいる。
職務型制度とは、職務価値に応じて社員に報いていく仕組みであるが、職務価値の反映度合いには濃淡がある。そもそも、人事制度とは、等級・評価・報酬制度の3つの制度から構成されているが、職務型制度は広義の意味では等級・評価・報酬制度のいずれかの制度に「職務価値」という要素を組み込んだ制度を指している。
狭義の意味での職務型制度とは、等級・評価・報酬のいずれの制度も「職務価値」に基づく仕組みとしたものである。典型的には、人事制度の基盤となる等級制度を「職務価値」によって区分し、各等級に求められる基準をもとにした評価制度、各等級にふさわしい報酬制度を採用し、等級・評価・報酬のいずれの制度でも「職務価値」を根幹に据えた仕組みを指す。海外企業では、「職務価値」の前提として、…
筆者:コーン・フェリー・ジャパン㈱ シニア プリンシパル 加藤 守和
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令和2年2月3日第3243号13面 掲載