【ぶれい考】しぶとい男女間賃金格差/山本 和代
2020.02.13
【労働新聞】
1922年当時、男性と女性では、同じ仕事をしていても賃金に差があった。たとえば学校の先生は、初任から月給で5円違っていた。当時の1カ月の食費に相当する。そこから時代は進み、男女雇用機会均等法や育児介護に関する法が整備され、女性活躍推進法もできて、もうそんな賃金の差はなくなった。「では、本当に男女間で賃金に格差はないのか?」というと、そうではない。
日本では、男性の賃金を100とした場合における女性の賃金は約70。男女間賃金格差は諸外国に比べ大きく、OECD先進国ではワースト2だ。要因として、…
筆者:連合 副事務局長 山本 和代
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令和2年2月17日第3245号5面 掲載