【産業カウンセリングの現場から】第192回 ハラスメント回避へ「新上司モデル」を
2020.03.10
【安全スタッフ】
〝自分基準〟を押し付けない
「役職者は部下にそこまで気を遣わなければならないのでしょうか?」
これは3年前、初めて部下を持つ役職者を対象にしたラインケア研修会で講師を担当させていただいた際に受けた質問で、衝撃を覚えたことを今でも記憶しています。
私は、現職の開業社会保険労務士、委嘱メンタルヘルス対策促進員になる前、通算7年ほどの会社員時代に、後輩を延べ5人教育研修しました。優秀な後輩に恵まれ、世代間ギャップなど苦労を感じながらも、彼らはキャリアを積むなかで成長を感じられるほど育ち、また自らも気づきを得、進歩を実感できたため、後輩/部下育成は楽しい業務と認識していたからです。さらに、我が強い私の言動を尊重してくださるような上司、役員にも恵まれました。ただ、今改めて考えると、それは平成という時代的背景があったのかもしれません。…
執筆:ナレッジ佳栄労務室 特定社会保険労務士 東京産業保健総合支援センター
メンタルヘルス対策促進員 三浦 佳恵
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2020年3月15日第2350号 掲載