【想いはせれば】第128回 顔面ヤケドの真相
2020.04.10
【安全スタッフ】
▶「おれ、明日退職するけど、――さんにはこのケガの本当のことを言っておきたかったので…」。東北地方から高卒で入社し、化成品の職場で4年間勤務していたA君は、あごから口元にかけてヤケドのケロイドがありました。彼の顔の傷痕は約1年前、先輩と2人でパイプラックの上で、パイプにまたがって塩ビ管の修理を行っていたバーナーの火が、4リットル入りの接着剤缶の溶剤の蒸気に燃え移って爆発的に燃え上がり、その炎で彼の顔が下方からあぶられ、ヤケドを負ったものでした。
被災場所が、足場が悪いパイプラックの上だったため、直ちに火がついた衣服を脱いだり、冷水で火傷部位を冷却するなど救急処置が遅れるなどし、いっそう重症化したようでした。…
執筆:セフテイレビュー 代表 末松 清志
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2020年4月15日第2352号 掲載