【激変する人材採用システム】第2回 「通年採用」は広がるか 「第二新卒」で拡大へ 複線的・多様な形態模索を/近田 高志
2020.04.09
【労働新聞】
産学協議会が活用提言
採用システムにおける変化の大きな話題の1つとして、「通年採用」が挙げられる。昨年来、通年採用への関心が一気に高まった。この契機として、2019年4月に経団連と国公私立大学トップによる「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」が発表した「今後の採用とインターンシップの在り方に関する分科会」の中間取りまとめがある。この発表を受けて、多くのメディアが、経団連と大学側が通年採用を拡大することで合意したと報じた。
これについて、経団連・中西宏明会長の記者会見でのコメントによると、新卒一括採用で入社した大量の社員を各社が一斉にトレーニングすることが今の時代に合わなくなっていることについては考えが一致したものの、通年採用に移行することで合意したことについては否定をしている。
そこで、…
筆者:一般社団法人日本能率協会 KAIKA研究所 所長 近田 高志
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令和2年4月20日第3253号6面 掲載